【高松宮記念展望】ダノンスマッシュが新電撃王を襲名だ
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
昨年、春秋スプリントG1制覇を決めたファインニードルがターフを去り、群雄割拠へ突入した短距離界。“最強”の呼び声高い現4歳世代が、待ってましたとばかりに版図を広げていきそうなムードだ。
なかでも、最有力視されるのはダノンスマッシュ。6F戦に狙いを絞ると、昨秋の京阪杯で重賞初制覇。年明けのシルクロードSを制して重賞連勝を果たした。父ロードカナロアは中距離でも活躍する産駒を出しているが、本領はやはりこの舞台。スマッシュのレースセンスの高さに、それが表れている。かつて父を管理していた安田隆厩舎だからこそ、能力をフルに引き出せたのかもしれない。
同世代のモズスーパーフレアも、快速を売りに連勝中。カーバンクルS、オーシャンSとも難なくハナに立ってレースを支配し、古豪ナックビーナスを寄せつけず完勝した。走破タイムについても優秀。12年カレンチャン以来、史上4頭目の牝馬Vなるか-。
昨年のファルコンS覇者ミスターメロディも怖い一頭だ。芝6F戦は初めてだが、左回りは歓迎のクチ。前走の阪急杯7着は、勝負どころで不利があったように度外視できる。
その阪急杯で2着に食い込んだレッツゴードンキ。スプリントG1で2着3回の実績は、もどかしさを示しつつも、堅実な力の証しでもある。7歳となったが、15年桜花賞馬の底力は侮れないところ。ほかにも昨年のサマースプリント王者アレスバローズや、マイル重賞2勝馬ロジクライの走りも興味深い。また、藤田菜七子とのコンビが決まったスノードラゴンも注目を集めそうだ。