武豊騎手がイチロー引退の思いを語る
中央競馬のレジェンド・武豊騎手(50)=栗東・フリー=が、現役引退を表明したマリナーズ・イチロー外野手(45)について語った。23日に中山競馬場で行われた日経賞(G2)を3番人気メイショウテッコンで鮮やかな逃げ切り勝ちを決めて快勝。15日に50歳になってから初めての重賞制覇に「伸び盛りですね。(年齢を)あんまり意識したことはないけど、きょうはチャンスがあると思っていました」と笑みを浮かべた。
また、親交のあるイチローの引退については「個人的に尊敬しているし、見習うところの多かった人ですから。試合に出るところを見られなくなるのは寂しいですけど、改めて偉大さを知りました」とコメント。数多くの功績に対して労をねぎらった。
プロ野球と競馬で、ともに関西を拠点にしてトッププレーヤーとして大活躍してきた。数々の記録を更新してきた点でも共通点が多い。イチローがシーズンオフに神戸で自主トレする時期には、しばしば会っていたという。このオフはタイミングが合わず対面する機会はなかったが、東京ドームでの試合を見て「勇気をもらいました」と刺激を受けた。イチローは第一線から退いたが、武豊はまだまだ競馬のトップシーンで熟練の手綱さばきを見せ続ける。