【アンタレスS】アナザートゥルース重賞初制覇 G1馬を兄に持つ晩成の血開花
「アンタレスS・G3」(14日、阪神)
桜残る仁川で、6番人気のアナザートゥルースが快勝。道中7番手から脚をため、先に抜け出そうとするグリムを半馬身差でとらえた。大野は「いいリズムで競馬ができたし、右側にブリンカーを着けた効果で、コーナーでもたれる面も修正できた」と笑顔を見せた。
鞍上にとって、JRA重賞Vは16年チャンピオンズCのサウンドトゥルー以来9度目。久々の美酒が、その半弟によるものとあって喜びもひとしおだ。「この兄弟の関係者にはお世話になってきたので、少しでも恩返ししたいと思っていました」と感謝の言葉を並べた。
中山で勝利を見届けた高木師は「この血統は本当にすごい。まだこれからの馬です」と今後へ期待を膨らませた。晩成の素質馬が、さらなる強敵撃破に向けて突き進む。