【皐月賞】ヴェロックス根性の2着 直線接触の不利も伸び返す
「皐月賞・G1」(14日、中山)
4番人気のヴェロックスは2着だった。
惜しくも頭差及ばず2着に敗れたものの、一番強い競馬をしたのはヴェロックスかもしれない。
道中は常にサートゥルナーリアの前でレースを進めた。先行集団の直後で折り合い、4コーナーで早々と先頭に立つ積極策。仕掛けるタイミングとしては最高だった。しかし直線では、外から迫った勝ち馬と接触する不利。直後のダノンキングリーが内から強襲。このピンチにもひるまず、2頭の間で懸命に伸び返した。
リプレー映像を確認した川田は「スムーズに自分の競馬はできました。全力で走ってくれて、強い馬にここまで差を詰めてくれました」と相棒の頑張りに感謝。「ダービーで逆転できるよう、これからの時間を過ごしていきたいと思います」と静かな口調の中にも、逆転への思考回路が早くも動きだしている。