吉田豊「何とかいい結果を」ドーベル最後の子とダービーへ 青葉賞で待望の初コンビ
「青葉賞・G2」(27日、東京)
G1・5勝の名牝メジロドーベル最後の子として大きな注目を集めるピンシェル。そのドーベルの現役時、全21戦に騎乗した吉田豊騎手(44)=美浦・フリー=にとっても格別の思い入れがある。落馬負傷のため長期休養していたが3月に戦線復帰。青葉賞で待望の初コンビを組むことになった。
ここまでパートナーと入念にコンタクトを取り続け、美浦坂路での最終追い切りでは24日、4F53秒4-38秒6-12秒6(馬なり)をマークしてニットウスバル(7歳オープン)と併入。「やる気があって、気持ちのメリハリがついていました。競馬で乗るのは初めてなので楽しみです」と充実した表情をのぞかせる。母親と似ている点を問われると、「走り方は似ているかな。ただ、2歳の時から完成されていた母と違って、良くなるのは古馬になってからだと思う」と評した。
「ドーベルにはいろいろ経験させてもらったし、最後の子なので何とかいい結果を残してやりたいですね」。多くの人の思いを背負い、ダービーの権利獲りに挑む。(デイリースポーツ・北島稔大)