【NHKマイルC展望】グランアレグリアがマイルG1連勝狙う
「NHKマイルC・G1」(5月5日・東京)
桜花賞を1分32秒7のレースレコードで制したグランアレグリアがマイルG1連勝を狙う。3カ月半の休み明けも全く問題なく、4角手前から早め先頭に立ち、後続を寄せつけなかった。陣営は気性面や距離適性を考慮して、オークスをパス。こちらを選択した。朝日杯FSで敗れたアドマイヤマーズにリベンジを果たして、3歳マイル女王へ。
皐月賞は好位から伸びを欠き4着に終わったアドマイヤマーズ。距離が微妙に長く、持ち味のしぶとさを生かせなかったのが敗因だ。昨年はデビュー4連勝で朝日杯FSを制覇。のちの桜花賞馬を負かしたように、マイルでの強さが光る。適距離なら前走のようなことはないはずだ。
勢いに乗るダノンチェイサー。前走のきさらぎ賞は、2番手から力強く抜け出し、後続に2馬身差をつける完勝劇。その後は皐月賞へ向かわず、ここをステップにダービーでの変則2冠を目指すことになった。17年1歳セレクトセールで、2億5000万円(税抜き)の値をつけた素質馬が、G1獲りを射程圏に入れた。
前哨戦のニュージーランドTを逃げ切ったワイドファラオ。直線入り口で2番手の馬にかわされかけたが、勝負根性を発揮して重賞初制覇を決めた。休み明けでの勝利だけに、本番へ向けての上積みは絶大。最多ステップの覇者だけに軽視は禁物だ。
重賞V2の実績が光るファンタジスト。皐月賞は距離が長く13着と大敗したが、マイルなら好勝負は必至だ。末脚鋭いヴィッテルスバッハも舞台が府中なら怖い存在だ。