【NHKマイルC】カテドラル自信戻った 逸材復活で令和最初のG1奪取だ

 「NHKマイルC・G1」(5日、東京)

 完全復活だ。カテドラルが、前哨戦のアーリントンCで2着に好走。これまでにない待機策が功を奏し、直線は矢のような伸び脚を披露した。2歳夏の時点でクラシック候補の呼び声も高かった逸材。気力さえ戻れば、G1でもやれる力を持っている。きっかけをつかんだ今なら、大仕事をやってのけても驚かない。令和最初のJRAビッグタイトルをいただく。

 新馬戦を快勝し、2戦目の野路菊Sではのちの皐月賞2着馬ヴェロックスを完封。前途洋々と思えたカテドラルだったが、その後に落とし穴が待っていた。無傷の3連勝を狙った東スポ杯2歳Sで11着に敗れると、続く京成杯でも11着に惨敗。歯車が狂った。

 こんなはずはない。復活へ向けて、陣営は次戦にアーリントンCを選択した。最終リハは栗東坂路で4F59秒3とソフトな仕上げ。ゲート裏までホライゾネットとリップチェーンを装着したことで「落ち着いていたし、効果があった」と池添学師は“変わる”手応えを感じていた。

 レースは発馬でまさかの出遅れ。だが、それもけがの功名となった。「もともと瞬発力があるところを調教で見せていた。それを実戦でなかなか発揮できなかったけど、出遅れてポツンと1頭になったことで、脚がたまりにたまった」。直線でわずかなスペースがあくと末脚一閃(いっせん)。放たれた矢のようにスパッと切れた。

 わずかに差し届かなかったが、価値のある2着だ。あの1戦で自信を取り戻したのだろう。中間は「うなりを上げて走っている。ひと叩きした分、中身も変わってきている」と指揮官が表現するように、闘志がみなぎっている。今度は直線の長い東京コース。復活Vを果たすにはもってこいの舞台だ。「本来、スタートはいい方。五分に出て、中団ぐらいで脚をためる競馬ができれば」。アヴドゥラとの新コンビで、輝きを取り戻す。

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