【NHKマイルC】イベリス 侮れない 逃げ切りVへ絶好の内枠ゲット
「NHKマイルC・G1」(5日、東京)
自分のスタイルを貫く。アーリントンCを勝ったイベリスは12番人気の低評価を覆す逃走劇だった。ハナを奪い、直線は二枚腰で再加速し、後続馬の追い上げを封じた。「いいペースで行けたにしても、力がないと押し切れない」。柴原助手は展開に恵まれただけでないことを強調する。
半姉のベルカントは14年フィリーズR、15、16年のアイビスSDなど1000~1400メートルで重賞5勝をマーク。短距離路線での活躍が目立つ血統だが、マイルの重賞で結果を残した。「きょうだいの中では一番柔らかい。だから距離に融通が利くのかなと思う」とうなずく。
舞台が東京に変わり、枠は2枠4番に決まった。「枠はどこでも良かった。ジョッキーは“2、3番手よりも逃げた時の方が気分良く走っている”と言うからね。ジョッキーの感覚に任せるけど、枠をうまく生かして乗ってもらえれば」。逃げ宣言こそ出なかったが、先手を奪うのに絶好の内枠。主導権を握るのは濃厚だ。
輸送前日の3日朝は角馬場で調整。「硬さもないし、いい出来。力をつけてどんどんパフォーマンスが良くなっているし、状態の良さを生かしてどこまでやれるか」と期待に胸を膨らませる。過去10年で逃げ切りVは3回。侮れない存在だ。