【ボート】中沢和志が令和初のG1覇者 インから押し切り津周年でV
「つつじ賞王座決定戦・G1」(15日、津)
1号艇で人気を集めた中沢和志(42)=埼玉・82期・A1=がイン逃げで勝利。通算では63回目、G1では14年2月戸田周年以来、4回目の優勝を飾り賞金1000万円を獲得した。2着は地元の井口佳典(三重)、3着には瓜生正義(福岡)が続いた。
最後のつつじ賞(来年度からレース名を改称)、そして令和初のG1。節目のシリーズは人気を集めた中沢が制した。レースは峰がこん身の差しで中沢に迫ったが、1周2Mは「行くしかないと思って止められなかった。エンジンが押してくれました」と節イチ足を味方に全速ターンでねじ伏せた。当地初優勝を、約5年ぶりのG1Vで華を添えた。
減量に苦しむ後輩の見本となるべく、普段の体重(53キロ)から3キロ落としてレースに臨んだ。「減量の効果は大きかった。後輩への示しはついたけど、もういい。今からおいしい肉を食べに行きますよ」と勝利の美酒を満喫するつもりだ。
次走は慌ただしく、17日からとこなめで一般戦に出場。「レースは頑張って走るけど、僕はぼちぼちなので…」。令和初のG1覇者は、謙虚に新時代の活躍を誓った。