【日本ダービー】サートゥルナーリア「いい感じ」 無敗2冠へ気合乗った
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
いよいよ競馬界の祭典・日本ダービーが今年もやって来た。無敗のまま2冠を狙う皐月賞馬サートゥルナーリアを筆頭に、豪華なメンバーがそろった。
厩舎全休の20日朝、無敗のまま春2冠を狙うサートゥルナーリアの担当者、滝川助手が口を開いた。「19日の追い切り(栗東坂路=4F54秒2-12秒1)でも、うなっていました。先週ぐらいからグッと気合が乗って、いい感じですね」。
無敗でのダービー制覇なら、05年ディープインパクト以来、14年ぶり史上7頭目の快挙となる。簡単な仕事でないことは歴史が実証する。しかも皐月賞で手綱を託したルメールが騎乗停止となり、レーンへの乗り代わり。それでも前向きな言葉しか出てこない。
「先週、レーンが騎乗した追い切りでは、オーバーワークにならないよう、ゆっくりと操作性を確認してもらいました。“息遣いがいいし、体の使い方もいい。仕上がっていますね”と言ってくれましたよ」。
皐月賞は史上最長記録となる、中106日というレース間隔でのV。ヴェロックスには頭差まで迫られたものの、「今回はレースを使っている分、負荷をかけなくてもいい。緩急を付けたケイコができているし、体調もジワジワと上がっています」と順調ぶりを誇示する。
同助手にとっては、9年前の雪辱を果たす舞台だ。担当していた10年の皐月賞馬ヴィクトワールピサで挑んだダービーは、エイシンフラッシュに0秒3差の3着と敗れた。「あの時は“勝てる”と思って向かったんです。でも…。今度は、いい状態でダービーへ挑むことしか考えていません」とキッパリ。“万全であれば勝てる”-強い信念を持ち、2冠の夢をかなえる。