【日本ダービー】石川&エメラルファイト 人馬の絆で相沢厩舎コンビ“二人三脚”
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
所属厩舎のエメラルファイトと夢舞台へ-。石川裕紀人騎手(23)=美浦・相沢=が、厚い信頼を寄せる相棒とともに、平成生まれでは初となるダービージョッキーの称号を狙う。皐月賞を捻挫で回避し、スプリングSを制して以来の実戦になるが、仕上がりは上々。人馬の絆で強力皐月上位馬に立ち向かう。
二人三脚でいざ、夢の祭典へ-。石川にとって、所属する相沢厩舎の馬で臨む初のG1。「平成生まれ最初のダービージョッキーになりたい」。平成7年生まれの若武者が、エメラルファイトとともに大きな称号を狙う。
前走のスプリングSは10番人気の低評価を覆してV。中団から完璧なタイミングで抜け出した。「この馬の武器は勝負根性。それに折り合いに心配がないのが強み」と石川。ただ、次戦に予定した皐月賞は右前肢の捻挫で無念の回避。「前走は今までで一番走った。その反動があったのかな」と振り返る。
その後は脚元の様子を見ながら、慎重に態勢を整え直した。その間、競馬開催がある週末でも、朝早くに相棒の調教をつけてから競馬場に向かった。
火曜朝は美浦坂路を4F66秒3-16秒8で登坂。「何事もなく来られているのが一番。まだ多少重い感じはあるけど、あす(22日)追い切れば仕上がる」と順調な過程に手応えをつかむ。
16年イモータル(15着)以来、自身2度目のダービー騎乗。「出られるだけでもありがたいレース。自厩舎で重賞を勝ったエメラルファイトで出られるのは本当にうれしい」。平成元年ウィナーズサークル以来、30年ぶり2頭目となる芦毛のダービー馬誕生へ-。人馬の絆を深めた先に、大逆転の戴冠がある。