【日本ダービー】福永 元号またぎの連覇へ「今、競馬がすごく面白い」
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
平成最後となった昨年のダービー。ワグネリアンの馬上で福永は思わず涙をこぼした。天才と呼ばれた父の名前を背負い、19度目の挑戦で悲願達成。「ようやく福永洋一の息子として誇れる仕事ができた」。あれから1年-。ユーイチは今年もダービーの舞台に立つ。
コンビを組むのは青葉賞2着のランフォザローゼス。初騎乗となるが、「母やきょうだいに乗っているので血統の傾向はつかんでいるつもり」と説明する。母ラストグルーヴは名牝エアグルーヴの子で、自らの手綱で新馬戦を勝っている。相棒のこれまでのレースを振り返り、「タフな流れを経験しているのはいいね。本番がタフなレースになるだけに、それを経験している馬は強くなる。伸びしろはあるよ」と期待を込めた。
初めて、ダービージョッキーとして臨む競馬の祭典。「勝ったからかは分からないけど、やりたいレースができている。経験則を生かせるようになった。今、競馬がすごく面白い」と昨年までとの変化を述べた上で、「連覇のチャンスがあるのは自分だけだから」と意気込みを口にした。平成から令和へ。時代は移り変わっても、福永のダービーに対する思いは変わらない。(デイリースポーツ・小林正明)