【安田記念】ステルヴィオ反応抜群 アーモンドアイ撃破へ気炎
「安田記念・G1」(6月2日、東京)
ステルヴィオが29日、美浦Wの3頭併せで抜群の反応を示した。
初コンビのレーンを背に、パロネラ(3歳未勝利)を2馬身追走し、2馬身後ろにユナカイト(3歳1勝クラス)の形で直線へ。2頭の間から鞍上がゴーサインを送ると、鋭く反応。最後は外パロネラに馬体を並べてゴール板を駆け抜け、4F54秒1-38秒8-12秒2をマークした。
レーンが絶賛する。「フォームがいいし、ドライブ(加速)も素晴らしい。乗られることに関してはプロフェッショナルで、操作性も申し分ないよ」。動きを見届けた木村師も「良かったと思う。戦えると思います」と満足そうにうなずいた。
二人とも、アーモンドアイが強いことは分かっている。レーンが「とんでもない馬。相手にして走れるのは楽しみ」と言えば、トレーナーも「リスペクトしています。日曜には(アーモンドアイの)妹ユナカイト(東京8Rに出走予定)に、露払いをさせなければいけない」と最大限の敬意を払う。
それでも打倒“現役最強馬”に前掛かりの姿勢を隠さない。どんなレースでも、変わりのない気持ちと意気込みで臨むトレーナーだが、「今の私は、むちゃくちゃアドレナリンが出ているし、肩の力が入っている。それはステルヴィオだからです」とキッパリ。男泣きしたマイルCSから6カ月余。新進気鋭のトレーナーは“勝ってみせる”と言わんばかりの笑顔を見せた。