瑠星&モズアスコット悔しさ糧に連覇導く 付きっきりで調教騎乗「結果出す」

 「安田記念・G1」(6月2日、東京)

 モズアスコットとのコンビで坂井瑠星騎手(22)=栗東・矢作=がG1初制覇を狙う。昨年は本番直前の安土城Sに騎乗して2着だったが、本番ではルメールに乗り代わりとなった。連覇が懸かるパートナーとともに、頂点を目指す。

 悔しさを糧に-。昨年の安田記念制覇後、勝ち星から遠ざかっているモズアスコットの手綱を託されたのが、厩舎所属の坂井だ。昨年5月の安土城S(2着)以来、約1年ぶりの騎乗依頼。勝利を渇望する人馬が、連覇へ向けて静かに闘志を燃やしている。

 その安土城Sは出遅れが響き、差し届かず2着に惜敗。同馬は次戦の安田記念に連闘で挑み、乗り代わったルメールの手綱でG1初制覇を果たした。そのシーンが坂井の目に焼き付いている。「G1を勝つぐらいの馬だと思っていたので。悔しかったです」。今回はまさに汚名返上の場。再び訪れた好機、燃えないはずがない。

 競馬開催日以外は、付きっきりで調教に騎乗。「順調です。前回よりは上がっていると思います」と体調アップを感じている。坂井自身も、3月のフィリーズRをノーワンで重賞初制覇。G1での騎乗機会も増えており、着実にレベルアップしている。「機会を与えてくださったオーナーをはじめ、先生や関係者の方々に感謝しています。期待に応えるには、結果を出すしかありません」。31日に22歳の誕生日を迎えたばかりの若武者が、自らの手でバースデーを祝う。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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