【ユニコーンS展望】デュープロセスが連勝伸ばす
「ユニコーンS・G3」(16日、東京)
Vの最短距離にいるのは、4連勝中のデュープロセス。前走の青竜Sは好位から運んで直線に向くと、残り1Fで先頭に立って2着馬の猛追を退けた。接戦だったとはいえ、砂路線の素質馬がそろった一戦を勝ち切ったのは評価できる。脚質面にも幅が出て、どんな流れにも対応できるのは強み。近年、好ステップの青竜S組という点も後押しする。
相手筆頭は、青竜Sで首差2着惜敗のデアフルーグ。発馬で出遅れて後方からの競馬に。直線勝負にかけて、最速上がりで勝ち馬に迫るも、わずかに届かなかった。着差が着差だけに、スタートのビハインドが悔やまれるが、今回に向けてマイルの流れが経験できたのは大きいはずだ。敗戦を糧に、重賞の舞台でリベンジを果たす。
3番手は昨年の全日本2歳優駿の覇者ノーヴァレンダ。前走の伏竜Sで5着に敗れ、デビューからの連勝が“3”でストップしたが、休み明けで、他馬より重い57キロを背負っていた上に、砂をかぶる形となり、厳しい条件が重なった。酌量の余地はある。叩き2戦目+2戦2勝の左回りと条件が好転する今回、G1馬の貫禄を見せつける。
端午Sでオープン初Vを決めたヴァニラアイス。好位のインを確保し、ロスのない立ち回りで直線へ。2着馬と併せ馬の形になったが、ゴール前でグイッと抜け出して勝利をものにした。初のマイルが鍵も、ダート転向後は1、3、1着とまだ底を見せていない。軽視は禁物だ。
ヴァイトブリックは、叔父にダート重賞戦線で息の長い活躍を続けたノーザンリバーやランフォルセがいる血筋。まだ伸びしろが見込めるだけに要注意。青竜S3着のニューモニュメントも争覇圏内だ。