【競輪】ガールズ在校1位・山口伊吹「まくりには自信ある」
7月に各地でデビューを迎える115、116期の新人選手を特集する。注目は脇本勇希(20)=福井・115期・A3。兄は自転車競技で東京五輪の金メダル獲得を目指す脇本雄太だ。他にもS級レーサーの南潤を兄に持つ南蓮(和歌山)や、ガールズ在校1位の山口伊吹(長崎)、同2位の鈴木樹里(愛知)など将来性十分の新人をピックアップした。
ガールズの注目は山口だ。愛らしいルックスだけではなく、実績も申し分ない。在校成績は堂々の1位。卒業記念レースは決勝2着に敗れたが、在校成績1~7位で争われた「ガールズケイリンニューカマーレース」(16日・岸和田)をまくりで優勝。デビュー前に評価も急上昇だ。
1999年生まれの19歳。まだまだ線の細さは気になるが、軽快なダッシュと俊敏な自在性は在校中から目立っていた。
脇本同様に兄(山口龍也・111期・A3)が競輪選手として活躍している。「兄が自転車競技をしていたことが選手を目指すきっかけ。小学6年生のときにガールズケイリンが始まったときからガールズケイリンの選手になることを考えていた」。中学時代は陸上部に所属しながら、休みの日には兄の所属する高校の自転車部で練習を積み、高校時代は自転車競技に没頭。夢をかなえるために努力は惜しまなかった。
「デビュー後の目標はガールズグランプリに出場すること。まくりには自信がある。師匠や家族に練習を見てもらっているので、いいレースを見せていきたい」と力強く語る。
ガールズのトップレーサー・小林優香、児玉碧衣(ともに福岡)を輩出した九州からニューヒロイン誕生の予感がする。