ディープインパクト安楽死 社台SS・徳武氏「苦しんで、という感じではなかった」
歴史的名馬が死んだ。ディープインパクトが30日、けい用先の北海道安平町の社台スタリオンステーションで安楽死の処置が取られた。頚椎骨折が判明し、起立不能の状態から回復の見込みが立たなかったため。17歳だった。
社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は当時の状況を説明した。「何とか種付けを復活させたいと、積極的な治療をしてきましたが…。安楽死というと、言葉としては良くないけれど、馬も観念しているところがあって、痛みを通り越して静かにしていた。寝ている感じでしたね。苦しんで、という感じではなかったです」と沈痛な面持ちで振り返った。
種牡馬としても優等生だったようで「サンデー系は騒いでうるさくて、下町の子みたいでしたが、この馬はお上品。それでいて子どもが走る。特別な馬でしたね。今年の種付けは24頭。前半は海外のお客さんが割合としては多かったので、日本で産まれそうなのは4、5頭ではないかな」と話した。