【小倉2歳S】カイルアコナ、タイトル奪取だ 新馬戦圧勝の豊かなスピードが武器
「小倉2歳S・G3」(9月1日、小倉)
快速自慢のカイルアコナが、新馬戦からの連勝でタイトル奪取を目指す。
そのデビュー戦は4馬身差の快勝。向正面でジワッとポジションを押し上げ、3コーナーで先頭へ。手応え十分に直線を向くと、そのまま後続を突き放した。1分9秒1の勝ち時計は、今夏の小倉開催での2歳新馬戦で最速タイ。2着メイショウベンガルが次戦で5馬身差の圧勝を決めており、価値は高い。
中塚助手は「期待通りのスピードを見せてくれましたね。川田ジョッキーもテンからハナに行くのではなく、先を見据えた競馬をしてくれました」と、収穫十分の勝利に手応えをにじませる。中間は滋賀県のノーザンファームしがらきに短期放牧へ。15日に帰厩し、「ここを目標に調整。順調に来ています」と臨戦過程にも不安はない。
22日の1週前追いは栗東坂路でエルセントロ(2歳新馬)と併せ馬。4F53秒6-38秒6-12秒3で、0秒5先着した。騎乗した川田も「1回使って、より動けるようになっています。ここまで順調ですし、悪い面を出さず普通に走ってくれれば」と期待は大きい。
祖母アンブロワーズは04年函館2歳Sの覇者。同年の阪神JFでも2着と好走した。母コナブリュワーズも、芝の短距離で活躍したオープン馬だ。受け継いだ豊かなスピードを武器に、夏の小倉のフィナーレを決める。