【京成杯AH】グルーヴィット グイッとひと伸び 松山も興奮「すごく良かった」

 「京成杯AH・G3」(8日、中山)

 中京記念に続く重賞連覇へ、グルーヴィットが4日、文句なしの最終リハを展開した。栗東坂路を鋭く駆け上がり、手綱を取った松山をも興奮させた。2着以上でサマーマイル王者に輝くが、視界は限りなく良好だ。中京記念2着のクリノガウディーも、同坂路で順調な仕上がり。1着条件のシリーズVを虎視たんたんと狙っている。

 1週前とは動きが一変した。中京記念で重賞初制覇を飾ったグルーヴィットは、栗東坂路で併せ馬を敢行。先行したギラーミン(4歳2勝クラス)を楽な手応えのまま残り2Fでとらえると、そこから鋭く反応し、瞬時に突き放した。4F51秒6-37秒5-12秒1と文句なしの好時計だ。

 騎乗した松山は、興奮で顔を紅潮させながら「すごく良かった。先週CWでやった時はあまり動かなくて、少し物足りないなと思っていたのですが、坂路だと動きが違うのでしょうか。最後は馬なりでしたが、いい動きでした」とまくし立て、状態の良さを絶賛。最後には「サマーチャンピオンを取りたい」とまで言い切った。

 見守った松永幹師も納得の笑みだ。帰厩当初は息遣いが悪く、馬体にも緩みが見られたが、ひと追いごとに上昇ムード。「先週、長めにしっかりとやったことで変わってくれましたね。最後まで楽に上がっていたし、反応も良くなりました」と合格点を与えた。

 前走で古馬を撃破。ハンデが3キロ増えたここも通過すれば、サマーマイルシリーズの王者どころか、マイル界全体の頂がしっかりと見えてくる。

 「前回で勝ち切る力を見せてくれました。右回りも問題ないと思うし、うまくスタートを決めて流れに乗れれば」と、期待を膨らませるトレーナーは「体に幅が出て、さらにパワフルになっていますからね」とキッパリ。さらに磨きの掛かった末脚で重賞連勝へ。そして、マイル界の新星へと大きく踏み出す。

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