【競輪】台風災害時に善行で話題の山賀雅仁「頼まれたら誰でもやりますよ」と謙そん
「共同通信社杯・G2」(13日開幕、松阪)
現役競輪選手の山賀雅仁(37)=千葉・87期・S1=が今、話題に上っている。11日、台風15号の影響で停電中の千葉県君津市のガソリンスタンドで、ペダル式の給油機を使用して、給油作業を行ったのだ。このときの映像がツイッターで拡散され、山賀はいきなり“時の人”に。12日朝はテレビのワイドショーで取り上げられるなど、山賀自身もこの影響に驚いている。
13~16日に行われるG2・共同通信社杯の予備選手として、山賀は松阪競輪に12時40分ごろに到着。マイカーで現れると“時の人”だけあって、いきなり報道陣に囲まれた。「スピードチャンネル(競輪専門のCS放送)で取り上げられることは少ないけど、今回は民放から取材が多くて…」とテレビ局などから自宅へ取材が多いことを明かす。高校時代の友人の実家が経営するガソリンスタンドから依頼されたとのことで「頼まれたら誰でもやりますよ」と自身の手柄でないことをアピールした。
ペダルを漕いだ分だけ給油できる機械とあって、競輪選手の脚力が存分に生かせたことには自信を持つ。「途中、休憩はしましたけど、4時間は漕ぎました。約90台に給油できましたね」と胸を張った。
君津市は台風15号の影響が残っており、山賀は「まだ自宅は停電していますし、これから断水するらしいんです。あと、物資が足りないんですよ。屋根とか飛ばされた家に使うブルーシートがないのがつらいですね。今回は予備選手なので、1日だけ待機して(13日夜には)帰宅するつもりです。こっちのホームセンターやスーパーには物資があるでしょうから、買って帰りますよ」と言いながら、前日検査に臨んだ。山賀は今回の予備選手4位で、開催前日に欠場者が出なかったため、初日から出走はできない。予備として待機し、初日以降に欠場者が出た場合、補充選手として出場する。