【ボート】三国ヤングダービーカウントダウンコラム4
「ヤングダービー・PG1」(18日開幕、三国)
今泉は、若手の中では“いぶし銀”の存在だ。デビュー当初から差し、まくり差しが主体。S全速で攻めるよりも、ハンドルワークの巧みさで大崩れが少ない。2013年5月のデビュー以来、一度もスタート事故がないことも特徴で、派手さはないが、地道に歩んできた。
昨年12月の平和島でようやくデビュー初優勝。それを機に成績が上昇した。今年は12回の優出で、5月の平和島、7月の桐生ルーキーシリーズで優勝した。上昇の理由に、心身、調整力の進歩がある。
ペラ巧者で知られる師匠の村田修次の影響も大きい。「エンジンが仕上がるようになった」と手応えを感じ取る。特に、行き足を特化する調整に成果があり、Sの積極さが増して、1Mでのレース運びが改善された。また、昨年前期から今年前期まで3期間A2を経験。7月にA1へ復帰すると、気持ちの切り替えもうまくできた。トータルでの成長が成績アップにつながり、今期は7点台をキープしている。
ヤングダービーは2年ぶりの出場。12月3日の誕生日で30歳となるため、今年が最後の参戦だ「いいリズムだし、結果が残せそう」。充実期を迎えている今泉がテクニシャンぶりを発揮して優勝戦線に名乗りを上げる。