【POG】新馬総括19日 ABCマート創業三木氏JRA初勝利 サトノクラウン弟もV

 先週土曜日は東京、京都の2場で計4レースが行われ、東京では良血馬がそろって注目された5R(芝2000m)で、G1を2勝しているサトノクラウンの半弟で1番人気のフィリオアレグロがデビュー勝ち。京都ではジャスティンリーチが新馬勝ちし、ABCマート創業者でもある三木正浩オーナーが個人馬主としてはJRA初出走初勝利を飾った。

 19日の東京5R(芝2000m)で、G1・2勝馬サトノクラウンの半弟で1番人気のフィリオアレグロ(牡、父ディープインパクト、美浦・堀)が、注目馬が集ったメイクデビューを制した。道中は4番手のポジション。4角から徐々に加速し、逃げる5番人気ブロフェルド(9着)を射程圏に入れると、残り200mで逃げ馬をとらえて先頭へ。祖母にエアグルーヴがいる2番人気レッドルレーヴ(2着)が外から迫ったが、半馬身差で振り切ってフィニッシュした。重馬場のタイムは2分1秒7。さらに6馬身差の3着は11番人気のシェーンクラート。17年当歳セレクトセールで1億6500万円(税抜き)の値がついた3番人気のサトノフラッグは、直線で伸びを欠いて6着に敗れた。M・デムーロは「強かったし、いい馬。返し馬では暴れたけど乗りやすい。忙しいのは良くないし、2000m以上の距離もいける」と今後の活躍を楽しみにしていた。(採点・★★★★☆)

 同じく東京の4R(ダート1600m)では、ゴールドアリュール産駒の7番人気ウーゴ(牡、栗東・高橋亮)がデビュー勝ちを決めた。道中は2番手を追走。直線に入って早々に先頭に立つと、力強く脚を伸ばして後続を突き放し、3馬身半差をつけてフィニッシュした。不良馬場のタイムは1分36秒9。半姉は14日の府中牝馬Sを制したスカーレットカラー。藤井勘は「直線早めに動いたが、最後まで脚を使ってくれた。ダート向きだと思います」と評価。高橋亮師は「調教から左回りがいいと思っていた。まだまだのなかで勝ってくれたので能力はある。今後も左回りのダート路線で」と話した。(採点・★★★☆☆)

 京都では4R(ダート1400m)で、北村友騎乗の2番人気ジャスティンリーチ(牡、父リーチザクラウン、栗東・安田隆)が1分24秒2のタイムでV。好スタートからハナを奪って他馬を引き連れて直線へ。追い比べで好位から脚を伸ばした8番人気ロマネスク(2着)に残り100mで前に出られたが、驚異の粘り腰で差し返し、頭差先着を果たした。三木正浩オーナーはABCマート創業者で、個人馬主としてはJRA初出走初勝利。北村友は「重みのある1勝です。うれしいのひと言」と満面の笑みを浮かべ、「スタートがいいけど、掛かるところは競馬前から矯正できなくて苦労しました。勝てて良かったです」とうなずいた。(採点・★★☆☆☆)

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