【天皇賞】友道厩舎“三本の矢”で盾獲りだ いずれも東京コースは大得意
「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)
先週、菊花賞(ワールドプレミア)を制した友道厩舎が、秋の盾獲りにワグネリアン、マカヒキ、ユーキャンスマイルの3頭を送り出す。いずれも東京コースは大得意。2週連続G1Vなるか注目だ。なお、24日に出走馬と枠順が確定。25日に一部ウインズで前々日発売が行われる。
先週の菊花賞をワールドプレミアで制した友道厩舎が、今週は強力な三本の矢で盾獲りを狙う。「舞台は3頭ともに得意の東京。すごいメンバーはそろったが、どの馬も自分の競馬ができれば」と友道師は燃えている。
大将格は昨年のダービー馬ワグネリアンだろう。前走の札幌記念は4着に終わったとあって「前走は両前の落鉄があった。状態は良かっただけに残念だった」と師は悔しがる。「レース当日、落ち着いているかどうか」。改めて真価を発揮したいところだろう。
16年のダービー馬マカヒキは同年9月ニエル賞以来、3年以上勝ち星から遠ざかっているが、軽視しては痛い目に遭いそうだ。「タイム的にそれほど差のないレースもある。調教の動きはいいし、この馬に合っている競馬場で頑張ってほしい」と巻き返しを誓う。
さらにもう1頭は前走の新潟記念を快勝したユーキャンスマイルだ。「成長がゆっくりな馬で、ようやく真っすぐ走ることができるようになった。調教で騎乗した岩田(康)ジョッキーが“前走より数段良くなっている”と言ってくれた」と笑顔で話す。
3頭いずれも金子真人HD(株)所有馬。秋盾の距離が芝2000メートルになった84年以降、同一調教師が3頭出しした例は9回あり、04年には藤沢和師がワンツーフィニッシュ(1着ゼンノロブロイ、2着ダンスインザムード)を決めた。今、最も勢いのある厩舎が、黒、青袖、黄鋸歯形の勝負服による上位独占をやってのけても不思議ではない。