【POG】新馬総括17日 キンシャサ産駒が東西V 血統馬シャイニーズラン直線一気
先週日曜日は東京、京都の2場で計4レースが行われ、東西でキンシャサノキセキ産駒が初陣を勝利で飾った。京都では重賞2勝のシュウジを兄に持つシャイニーズランが、東京でもガロアクリークがデビュー勝ちを決めた。
京都6R(芝1200m)では、北九州記念を勝ったツルマルレオンや、阪神Cなど重賞2勝を挙げ現役で活躍するシュウジを兄に持つシャイニーズラン(牡、父キンシャサノキセキ、栗東・森田)が、7番人気の低評価に反発して初陣を勝利で飾った。道中は後方2番手に構え、直線で大外に持ち出されるとメンバー最速の上がり3F33秒6の末脚を披露した。逃げ込みを図る3番人気セイウンヒュージ(2着)をあっさりとらえて、最後は1馬身1/4差をつけた。勝ちタイムは1分10秒7。和田は「血統馬で、実戦タイプ。短距離馬っぽい小気味いい走りをするし、楽しみだね」と期待した。今後は馬の様子を見て決める方針だ。(採点・★★★☆☆)
同じく京都の5R(芝2000m)では、エリザベス女王杯を制したラッキーライラックなど、先週6勝と猛威を振るったオルフェーヴル産駒の3番人気ディアマンミノル(牡、栗東・本田)が、横山典のエスコートで初戦をV。先に抜け出した1番人気ハーツクリスタル(2着)を中団追走から直線半ばでとらえ、1馬身1/4差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分4秒1。祖母は91年のオークス馬イソノルーブル。横山典は「頭数に恵まれた面もあったけど、ケイコ通りに走れた。まだ経験は必要だろうけど、新馬戦を勝ってくれたことが大きいね」と会心の勝利に笑顔だった。(採点・★★★☆☆)
東京では5R(芝2000m)で、中団追走の6番人気ガロアクリーク(牡、父キンシャサノキセキ、美浦・上原)が、直線で早々と先頭に立って押し切り勝ち。2分4秒5のタイムでデビュー戦を勝利で飾った。「4コーナーで包まれないように出していきました。最後もしっかり伸びましたね」と野中。「跳びが大きいので、距離は長い方がいい」と上原師も中距離での活躍を期待していた。(採点・★★★☆☆)
6R(ダート1400m)はシニスターミニスター産駒の3番人気ティートラップ(牡、栗東・五十嵐)が、1分26秒5のタイムで新馬V。外枠から好スタートを決めると、逃げ馬を先に行かせて2番手を追走。直線に入り、逃げ込みを図る1番人気スノートレイン(2着)に外から並びかけて一騎打ちに持ち込み、最後は2馬身差をつけフィニッシュした。北村友は「またがる前から元気が良く、返し馬も元気いっぱいでした。ゲートも出てスムーズに運べたし、いい内容だったと思います」と元気の良さを強調していた。(採点・★★★☆☆)