【競輪】ガールズの加瀬加奈子が出産後初優勝 現役選手で産休後優勝は初めて
「京紅葉賞・F2」(27日、向日町)
11Rで行われたガールズケイリン決勝戦で加瀬加奈子(39)=新潟・102期・L1=が1着。加瀬は昨年7月に産休に入り、今年2月に女児を出産。7月に復帰して、26日までの23走は2着が最高だったが、出産後初1着が、うれしい通算45回目の優勝だった。
レースは周回中から正攻法の加瀬は、打鐘で誘導員が退避しても、誰も上昇してなかったため、後方を確認してから最終ホームでペースアップ。完全優勝を狙う宮地寧々(岐阜)が4番手から巻き返すが、2番手まで迫ってから失速。最後まで踏み切った加瀬が先頭でゴール。現役のガールズケイリン選手で初めてとなる産休後優勝を飾った。終始、加瀬を追った溝口香奈(大分)が2着でママレーサーワンツー。溝口追走から外を迫った奈良岡彩子(青森)が3着に入った。
レース後、ヒロインインタビューで加瀬は「家で赤ちゃんが待っているんで、無事に力を出し切って、あわよくば優勝できればと思って走りました」と笑顔。「(ガールズケイリンができた)8年前からずっと先行でやってきて、母になってもスタイルを変えずにやっています。産後で39歳。級班別があればA級2班くらいでやりたいですね」と言うと場内からは笑い声。最後に「(優勝できて)感無量です。これからも頑張るので、応援をよろしくお願いします」と言うと、場内からは大歓声が上がった。