【チャンピオンズC】オメガパフューム切れ味抜群 王座奪取へ充実の4歳秋
「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
昨年5着のオメガパフュームが、同坂路で軽快な動きを披露。待望のJRA・G1初制覇へ、陣営のムードは高まっている。
「確認作業をしながら、多少メリハリを利かせて、集中力を高める」-指揮官の意図をくみ取ったオメガパフュームは27日、栗東坂路を切れのあるフットワークで駆け上がり、4F52秒0-38秒0-12秒5の好時計をマーク。感覚を研ぎ澄ませ、メンタルな部分にもしっかりアプローチしていく。ギアを切り替えた時の挙動も想定通り。反応も申し分ない。
この一年を振り返り安田翔師は「去年(5着)から1年たって経験も積んできました。精神面で大人にもなりましたし、昨年の競馬内容を補えるような走りができれば、と考えています」としっかり前を向いた。昨年暮れの東京大賞典、そして今年は帝王賞とビッグタイトルを獲得。“経験”という言葉に重みを持たせた。
左回りではまだ勝利がないが、「苦手意識はありません。中京の左回りを課題として考えてはいないです」と不安を打ち消す。その上で「何とかパフュームを、JRAのG1馬にしてあげたい気持ちでいっぱいです」とキッパリ言い切る。
タッグを組むのは世界のレジェンド・デットーリだ。「ビデオを見ましたし、これから打ち合わせをしていきたいと思います。中京競馬場で騎乗するのは初めてですが、世界のいろいろな競馬場で乗っているので、問題はありません」とさすがにサラリとしたもの。「勝つチャンスはあると思いますし、とても楽しみです」と笑顔を見せた。
前走のJBCクラシックは痛恨の鼻差2着に退いたが、充実の4歳秋。昨年の悔しさもバネに、2度目の桶狭間で王座を奪う。