【阪神JF】クリスティ体ムキムキ カワキタアジン一発狙う 杉山厩舎勝負の2頭出し

 キズナ産駒初のG1制覇を狙うクリスティ(撮影・石湯恒介)
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 「阪神JF・G1」(8日、阪神)

 2戦無敗の重賞勝ち馬3頭が注目を集めているが、他路線組も侮るなかれ。レースを使われつつ、着実に地力を強化してきたクリスティ&カワキタアジンの2頭を送り込む杉山厩舎。先週重賞V2を飾った厩舎の勢いに乗って、一気に2歳女王の座へ駆け上がることができるか-。

 先週は浦和記念(ケイティブレイブ)、チャレンジC(ロードマイウェイ)で重賞2勝と、目下絶好調の杉山厩舎。今週はクリスティ&カワキタアジンの2頭で、2歳女王の座を狙っている。

 まずは新種牡馬キズナ産駒のクリスティ。未勝利を勝って臨んだ前走アイビーSは、好位のインを追走するも直線で進路がふさがり、追いだしを待たされるロス。大外へ切り替え、脚を伸ばすも2着が精いっぱいだった。「スムーズだったら、もっと差は詰まっていた」と野坂助手は悔しそうに振り返る。

 それでも、休み明けで18キロの馬体増+道中の不利を考えれば、悲観する内容ではない。「馬込みは大丈夫だし、体もムキムキで成長している。1F短縮した方が競馬がしやすいと思うし、ジョッキーも4回目。うまく乗ってくれると思う。あとは大跳びなので良馬場でやりたい。楽しみは持っているよ」と同助手は色気たっぷり。父同様に、阪神外回りで末脚さく裂なるか。

 カワキタアジンも穴ムードが漂う。スタートダッシュが利かず、離れた最後方を進んだ前走の秋明菊賞。それでも最後は、最速上がりで半馬身差の5着と見せ場は十分だった。「マイルはやってみないと分からない」と扇山助手は慎重だが、「札幌のときと比べれば、怖がる部分がなくなった。練習ではゲートは速いので、競馬でもそうなってくれれば」と好走を期待する。デビューから上がり3Fは2、1、3、1位と末脚の威力は上々。流れが向けば面白い存在になりそうだ。

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