【カペラS】菜七子&キッキングVにDr.コパ満足 来年コンビ継続は村山師に一任
「カペラS・G3」(8日、中山)
藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=が競馬の歴史に新たな1ページを刻んだ。2番人気のコパノキッキングを連覇に導き、JRA女性騎手によるJRA重賞初制覇を達成した。女性騎手では短期免許で来日したニュージーランドのR・ロケットが02年の中山大障害をギルデッドエージで果たしているが、平地重賞は菜七子が初めて。自身も99勝(JRA+地方交流)となり、区切りの100勝にあと1と迫った。
「うまく乗ったよね」。優勝インタビューを受ける菜七子を自らスマホで撮影していた“Dr.コパ”こと小林祥晃オーナーが目を細めた。「中央でも(重賞を)勝ってくれたし、コパの願いはかなった」と満足そうに振り返る。来年のコンビ継続については「今年1年は厩舎関係者に自分のわがままを聞いてもらったので、来年は調教師がレースも騎手も決めます」と村山師に委ねる考えだ。
その指揮官も「この1年で馬も騎手も力をつけていますね。追いだしのタイミングもバッチリでした」と納得の表情。オーナーから託された来年のローテについては「白紙です」としたが、来年も目が離せない人馬となりそうだ。