【有馬記念】レーン旋風再び 春秋GP制覇へベスト尽くす
「有馬記念・G1」(22日、中山)
今春、吹き荒れた“レーン旋風”はすさまじかった。初来日した週にいきなり新潟大賞典(メールドグラース)を制すと、2週後にはヴィクトリアM(ノームコア)でG1制覇。春のグランプリ・宝塚記念をリスグラシューで締めくくり、期間内に重賞7勝(うち帝王賞を含めG1・3勝)の大暴れだった。
そして12・22。日本競馬に強烈なインパクトを残した男が再び帰ってくる。「有馬記念はファン投票で選ばれた馬が出走する“ファンのため”のレース。リスグラシューとともに参戦できることがうれしい」。宝塚記念で歓喜を分かち合った相棒と、豪州最重要G1の一つであるコックスプレートを制覇。振り返れば、この勝利が大きかった。今年は既に2カ月の短期免許期間を終えているが、同馬で国内外のG1を2勝した活躍が評価され、有馬当日の一日限定騎乗が可能に。「ナイスサプライズ!オーナーや矢作先生はもちろん、特例を認めていただいたJRAの方々に感謝」と、クリスマス前のビッグなプレゼントに心躍らせていた。
もちろん、自分に課せられたミッションは分かっている。目指すは春秋グランプリ制覇。日本のファンに勝利をプレゼントするつもりだ。「自分のできる限りのベストパフォーマンスをお見せできればと思っています。また年内、騎乗できることを楽しみにしています」。最後の大一番で、再び旋風を巻き起こす。