【POG】新馬戦総括14日 カフェファラオ10馬身差圧勝 関西馬エーポスも新馬V

 先週土曜日は中山、阪神の2場で計4レースが行われ、中山ではカフェファラオ(牡、美浦・堀)が、1番人気に応えて新馬勝ち。阪神では米国産馬コンバットマーチ(牝、父シャックルフォード、栗東・吉村)が逃げ切りでデビュー戦を白星で飾った。

 中山では、ダート1800mの6Rで、最強馬の遺伝子を受け継ぐカフェファラオが驚がくのパフォーマンスを披露した。最内枠を生かしてハナを奪うと、道中はマイペースの逃げ。直線入り口で後続を引き離しにかかり、そのままグングンと差を広げてると、2着の2番人気バーナードループに10馬身差をつける圧勝劇を演じた。勝ちタイムは1分54秒7。さらに9馬身離れた3着は7番人気のリッターシュラークが入った。父アメリカンファラオは15年の米三冠(ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントS)&同年BCクラシックを制し、史上初の米・グランドスラムを達成した米国の名馬。「いい血統だし、いい馬です。全てスムーズに行ったし、賢くて言うことはありません」とムーアも絶賛していた。(採点・★★★★★)

 5R(芝1600m)では、好スタートから好位のインに控えたジャスタウェイ産駒のエーポス(牝、栗東・北出)が、直線で外に出すと鋭く脚を伸ばして後続に1馬身3/4差をつける快勝。単勝2・1倍の1番人気に応えた。勝ちタイムは1分36秒0。池添は「少し怖がりで、気を使うところもあったが、狭いところを抜けてこられたし、調教通り。まだ非力なところがあって、成長が期待できる」と将来性を高く評価。北出師も「センスがいいんだろうね。年内は在厩のまま様子を見る。桜花賞には行きたい」と出世を期待した。(採点・★★★★☆)

 阪神では5R(芝1600m)で、8番人気コンバットマーチが1分36秒8のタイムでデビュー勝ち。抜群のスタートから先手を奪ってマイペースの逃げ。直線に入っても脚色は衰えず、上がり3Fを33秒7でまとめてフィニッシュした。岩田望は「物見をするのでハナには行きたくなかったんですが、スピードを殺さずリズム良く行ったらあの形に。少し物見をしましたが、最後はもうひと伸びしてくれました」と振り返る。吉村師は「いい意味で前向きさがありますし、芝も問題なさそうですね。次も芝に行こうと思います」と話した。(採点・★★★☆☆)

 ダート1200mの6Rでは、パイロ産駒の5番人気ウォーターウキウキ(牝、栗東・岡田)が、1分14秒1のタイムでデビュー戦を制した。道中は2番手を追走。手応え十分に直線に向くと、逃げる3番人気イッシンをかわして抜け出し、1馬身1/4差をつけてゴールした。1番人気のペルフォルマンテは、ゴール前で鋭く差を詰めたが2着。さらに半馬身差の3着にはイッシンが入った。幸は「ハナに行けるぐらいのスタートだったけど、新馬戦なので2番手から。追いだしを待つぐらいの余裕があったし、レースセンスがいいですね」と満足そう。岡田師は「芝でもやれそうだね。次走はこれから考えたい」と話した。(採点・★★☆☆☆)

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