【POG】新馬戦総括15日 良血ヴァーダイトが快勝 キズナ産駒もV発進

 先週日曜日は中山、阪神、中京の3場で計5レースが行われ、阪神では兄姉に活躍馬がズラリと並ぶ良血馬ヴァーダイト(牡、父ディープインパクト、栗東・音無)が快勝発進。中山ではキズナ産駒クリスタルブラック(牡、美浦・高橋文)がデビューVを飾った。

 阪神5R(芝2000m)では、川田騎乗の2番人気ヴァーダイトが、2番手から抜け出して後続に4馬身差をつける快勝発進。異父兄に今年のチャンピオンズCを無敗で制したクリソベリル、全姉マリアライトは16年宝塚記念を勝つなど、兄姉に活躍馬がズラリと並ぶ良血馬が期待に違わぬ勝ちっぷりを見せた。勝ちタイムは2分2秒6。兄にも騎乗した川田は「1度調教に乗らせていただいた時よりも、だいぶ成長して体つきも良くなり、いい競馬をしてくれました」と振り返った。音無師は「やはり芝がいいと思っていました。もまれる競馬を覚えさせながら成長していければ」と先を見据えた。(採点・★★★★★)

 阪神6R(ダート1400m)は幸騎乗の5番人気スズカパイロット(牝、父パイロ、栗東・西浦)が1分26秒7のタイムでデビュー戦を快勝。先行馬を見ながら馬群で末脚を温存。直線で逃げ馬をかわして先頭に立った6番人気カレンリズ(2着)が押し切る構えだったが、一完歩ごとに差を詰めて最後は馬体を合わせてフィニッシュ。写真判定の末、鼻差とらえたところがゴールだった。幸は「すごく乗りやすい馬で、4角の手応えも良かった。追ってしっかり伸びたし、上でも楽しみ」と将来性に期待。西浦師は「届かないかと思ったけど、ホッとしました」と胸をなで下ろしていた。今後は未定。(採点・★★★☆☆)

 中山では5R(ダート1200m)で、4番人気のファンファン(牡、父ジャングルポケット、美浦・深山)が、1分13秒5のタイムでデビュー勝ち。内枠からスッと先手を奪うと道中はマイペースの逃げ。直線では5番人気スズカキングボスがじわりじわりと詰め寄ったが、これを鼻差しのいで先頭でゴールを駆け抜けた。北村宏は「真面目に走ってくれました。ゲートも上手に出たし、集中して走ってくれました。最後は呼吸がつらくて苦しくなったが、よく頑張ってくれたね」と満足げに話した。(採点・★★☆☆☆)

 6R(芝1800m)は、3番人気のクリスタルブラックが、父キズナ譲りの豪快な末脚を発揮してデビュー勝ちを決めた。中団追走から大外を回って勢い良く進出。直線に向いても脚色は衰えず、鮮やかに内のライバルをかわし去った。勝ちタイムは1分53秒2。兄姉にも騎乗したことがある吉田豊は「タイプが違う。緩いけれど背中が柔らかい。物見もしないね。いい伸びをしてくれた」と素質を高く買っている様子。高橋文師は「若さあふれる走りだったが、素材はいい。距離は延ばしていった方がいいかもしれない」と話した。(採点・★★★☆☆)

 さらに中京では5R(ダート1800m)で、団野騎乗のトランセンド産駒メイショウダジン(牡、栗東・松永昌)が1番人気に応えて新馬勝ち。道中は中団馬群を追走。直線内からジリジリと差を詰めて残り100mを切ってグイッとひと伸び。最後は後続に1馬身3/4差をつけてフィニッシュした。勝ちタイムは1分57秒8。「最後はしっかりと加速してくれましたね。道中、フワフワした中であのパフォーマンス。能力は高いです」と団野。松永昌師は「いい内容で勝ってくれた。このぐらいの条件が合っていると思うし、まだ伸びしろはある」と今後へ期待を寄せた。(採点・★★☆☆☆)

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