【有馬記念】レイデオロ 新元号初の有馬で飾る“有終の美” 今年未勝利でも活気十分
「有馬記念・G1」(22日、中山)
17年ダービー、18年天皇賞・秋を制したレイデオロ。昨年はファン投票1位に選出され、1番人気で2着に好走したが、今年に入って4戦全敗。なかなか不振から脱出できないでいる。ラストランの今回、再び存在感を示すことができるか。
最後にもうひと花、咲かせることができるか。ラストランを迎えるレイデオロは17日、美浦坂路を4F58秒0-43秒0-14秒6で登坂。活気十分に駆け上がり、水曜の最終追い切りに備えた。
前走のジャパンCは重たい馬場に脚を取られて戦意喪失。デビュー以来最低着順となる11着に崩れた。「あれだけ馬場が悪いと…ね。かわいそうだったよ」と藤沢和師は顔をしかめる。中間は福島県のノーザンファーム天栄への放牧を挟んで、11日に帰厩。「ジャパンCの前から良かった体調は変わらずいい。それで気分を変えようと思った」と短期間の放牧でリフレッシュし、復活への道筋を立てている。
昨年の有馬記念はファン投票1位の支持を受け、レースでも1番人気で2着に好走。しかし、19年の5歳シーズンは4戦してまさかの未勝利。ファン投票でも9位に転落した。前走に引き続きコンビを組む予定だったビュイックが、15日の阪神で騎乗停止処分を受け、鞍上は空白のまま。復活ロードは前途多難だが、指揮官は「この一年、やって良かったと思える結果を出せれば」と、まだ諦めてはいない。
世相を表す“今年の漢字”は「令」の文字が選ばれた。令和元年、最後の大一番は“レイ”デオロで有終V締めだ。