【有馬記念】武豊インタビュー ディープ息子・ワールドプレミアで令和初の有馬獲る!
「有馬記念・G1」(22日、中山)
昭和にデビューし、平成の日本競馬界をけん引してきた武豊騎手(50)=栗東・フリー=が、令和初の有馬記念でも輝きを放つ。コンビを組むのは、ファン投票7位の菊花賞馬ワールドプレミア。父は06年覇者で、今夏、天国へと旅立ったディープインパクトだ。現役時代に自身が主戦として騎乗した歴代最強馬。そのDNAを持つ素質馬と挑む大一番に向け、胸の内を語った。
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-いよいよ令和初の有馬記念です。今年は菊花賞馬ワールドプレミアと参戦しますが、1週前追い切りの感触は。
「前2頭を見ながら、直線はしっかりやっておいてほしいということでした。1週前としてはいい感じ。少し重いくらいだったけど、この追い切りで良くなるんじゃないかな。もともとウッドチップでいい動きをする馬ではないし、コンディションはいいと思いますよ」
-菊花賞後初のコンタクトだった。当時と変わった点は。
「周りの見る目が変わりましたね。条件馬だったのが、G1馬になりましたから。菊花賞前に馬がグッと良くなりましたが、今回もいい感じで来ています。馬っぷりはいいし、本当にきれいな馬。気性がもっと落ち着いてくれたらいいんですけどね」
-春との違いは。
「春は3コーナーからついて行けないところがあったけど、秋2戦はレースも上手になってきている。ただ、前走に関してはレースがうまく行き過ぎたところはあった。菊花賞とはメンバーが違うし、さらに強力になりますからね。前走くらいの走りでは正直、通用しないかなとは思います。ただ、夏を越してガラッと良くなった。キャリアが浅いし、さらに良くなっていくと思うので、そこに期待ですね」
僕もワクワク
-その菊花賞を振り返って。
「長い距離が合いますね。状態が良かったのもあった。1週前の動きがすごく良かったですから。枠順(【3】枠⑤番)も良かった。初めてゲートも出たし、イレ込みもこの馬にしてはマシだった。その分、ゲートも出てくれたんだと思う。今回もだけど、出遅れるとしんどいですからね」
-今年はワールドプレミアの父であるディープインパクトが、この世を去りました。
「本当にすごい馬に出会ったし、ラストランの有馬を勝てて改めて良かったなと思いました。今後もディープを超える馬はいると思いますし、われわれの手でつくり出していかないといけない」
-アーモンドアイも参戦。豪華メンバーがそろった有馬記念に向けて。
「ファンにとってはたまらないと思う。盛り上がるんじゃないですか。僕もワクワクしています。僕もディープの子で挑む。より一層勝ちたい気持ちが強くなってきました。有馬はドラマがありますしね。ありそうな気はしていますよ」