【中山大障害】シングンマイケルが父にささげるV 3連勝でJG1制した

 飛越するシングンマイケル(左端)
2枚

 「中山大障害・JG1」(21日、中山)

 2019年ジャンプ界の総決算は、2番人気のシングンマイケルがV。大障害初挑戦で堂々と2馬身差の快勝劇。3連勝で初のJG1ホースに輝いた。

 ディライトフルが軽快に逃げたが、これを序盤は中団に待機。徐々にポジションを上げていくと、2障害を残したところで、先頭に立っていたブライトクォーツに外から並び掛ける。最終障害をクリアして、これをかわして先頭に立つと、直線は最後の力を振り絞って末脚を伸ばした。2着に2馬身差をつけ、4分38秒9のタイムでビッグタイトルを手にした。

 普段のケイコから、付きっ切りで歩んできた金子光希騎手も初のG1制覇なら、管理する高市圭二調教師も悲願のG1制覇となった。父シングンオペラは南関東(船橋)から高市厩舎へ転厩してきたが、安楽死も覚悟の重傷を負って引退。その子が志半ばだった父の無念を晴らし、ついにビッグタイトルをささげた。

 2着に6番人気のブライトクォーツが粘り込み、3着に4番人気のメイショウダッサイが、1番人気シンキングダンサー(4着)を鼻抑えた。なお、15頭全馬が完走した。

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