【阪神C】グランアレグリア、レコードV ルメール驚き「まるでゴーカート」
「阪神カップ・G2」(21日、阪神)
それは一瞬の出来事だった。1番人気のグランアレグリアが1分19秒4のレースレコードで完勝。道中は中団の内で脚をためると、直線で馬群を割って一気に抜け出し、最後は後続に同レースでは最大となる5馬身差をつけた。
強い、強過ぎる。爪の不安でスプリンターズSを回避するなど、7カ月半ぶりの実戦。ルメールは「彼女の反応にはビックリしました。内から馬の間をすごくいい脚で。まるでゴーカートみたい。力が違いました」。瞬間移動しているような加速感に驚きを隠せなかった。
馬主のサンデーレーシングの吉田俊介代表は「1400メートルは初めてでしたが、抜け出す時はアッと言う間でしたね。強かったです」と振り返り、今後については「1200メートルか1600メートルへ。1600メートルは使いたいですから、これから考えたいと思います」と路線を思案していた。
最高の形で中山へ。アーモンドアイと有馬記念に挑む鞍上は「スムーズなレースができて、普通の脚を見せてくれれば。楽しみです」と、胸を張って阪神を後にした。