【ホープフルS】コントレイル万全 矢作師「弾むような動き」東スポ杯で衝撃の圧勝
「ホープフルS・G1」(28日、中山)
来年のクラシックで主役に躍り出る。デビュー2連勝のコントレイルが25日、栗東坂路で最終リハ。先週の時点で既に仕上がっており、単走で息を整える程度だったが、軽快なステップで万全の仕上がりをアピール。有馬記念に続き、今年のJRA・ラストG1も矢作厩舎の若きエースが締めくくる。
軽快なステップを刻んだ。無傷の3連勝でG1戴冠を狙うコントレイルは、栗東坂路で単走追い。白い息を吐きながらリズム良く登坂すると、しなやかなフットワークを披露。先週にしっかり追われており、今週は調整程度の馬なりで4F52秒1-37秒5-12秒3。時計は目立たなかったものの、矢作師は「はじけていたね。柔らかく弾むような動きだった。予定通りできたと思う」と納得の表情を浮かべた。
前走の東スポ杯2歳Sでは、後方から豪快な末脚を繰り出し5馬身差の圧勝。勝ち時計の1分44秒5は、従来の2歳レコードを更新するおまけ付きだ。「想像以上だった」と指揮官が話すように、その勝ちっぷりには衝撃が走った。
迎えた今回は中山の2000メートルが舞台だ。「重くなった馬場で、コーナー4つに適性があるとは思わない」と冷静に捉えるが、「1F延長なので辛抱してくれるとは思う。今後のためにも克服していきたい」と前を向く。
デビュー戦以来のコンビとなる福永は、1週前追いに騎乗。「新馬戦の時は前進気勢が強かったけど、収まらないというわけではない」と話し、折り合い面には問題のない様子だが、「現状はワンターンの千八がベスト。ダービーを目指すのなら、(距離などを)クリアしていかないといけない」と言う。期待が大きい分、求める点も多くなる。
「瞬発力や反応の速さ。ディープらしい、軽い走りをする」とはトレーナーだ。昨年はのちの皐月賞馬サートゥルナーリアが快勝した一戦。有馬記念をリスグラシューで制し勢いに乗る矢作厩舎が、令和元年ラストのJRA・GIをVで締めくくる。