【ホープフルS】ワ-ケア抜群!久々も切れある動き 手塚師「ブルトガングの分も」

 「ホープフルS・G1」(28日、中山)

 久々を感じさせない抜群の動きだ。新馬戦-アイビーSを制し、無傷2連勝中のワーケアは25日、美浦Wで併せ馬。僚馬ムスコローソ(4歳2勝クラス)、フォアシュピール(2歳新馬)を前に見ながらスタート。4角で最内へ潜り込むと、直線は上々の手応えで併入。切れのある動きで、5F66秒2-38秒1-12秒6を記録した。

 手塚師も納得の表情だ。「G1に向けて、いい追い切りができました」とうなずく。今週こそ馬なりに終始したが、1週前に強めに追って負荷はかけてある。この中間も遅いものを含めて、計8本の時計を記録。入念に調整してきた。「過去2戦と比べても、いい調教ができたかな。態勢は整っています」と胸を張る。

 G1で相手は一気に強化される。「相手は強いし、チャレンジですね」としながらも、「走る馬に共通している雰囲気のある馬。すごい速い時計で勝った馬もいるけど、やれると思っています」と意気込む。初の中山にも「調教の感じから、心配はないですよ」と問題視していない。

 師は「ブルトガングの分も、頑張ってもらいたいですね」と1頭の馬名を挙げた。ワーケアと同じ、6月の東京で新馬戦を快勝した元管理馬だ。今年の桜花賞馬グランアレグリアの全弟で将来を有望視されていたが、7月9日に放牧先で安楽死に…。

 「あの子も無事なら一緒の舞台に立っていたかもしれないですからね」としみじみ。盟友の立つことができなかったG1のステージで、持てる能力を出し切るだけだ。

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