【ボート】地元の寺田祥が徳山周年初制覇 通算では6回目のG1優勝
「開設66周年記念 徳山クラウン争奪戦、G1」(19日、徳山ボート)
2号艇の寺田祥(41)=山口・81期・A1=が4カドから豪快にまくって、デビュー地でもある徳山の周年記念を初めて制した。G1は、17年11月の児島周年以来で、6回目の優勝。2着には池田浩二、人気を背負った1号艇の原田幸哉は3着で、3連単は2万円を超える波乱の決着となった。
展示の進入は1236・45だったが、本番では5号艇の池田が2コースに入り、大きく変わって156・234となった。レース直前で「(優勝するなら)カドから一発を決める」と腹をくくっていただけに、願ってもない4コースのカドになり、コンマ10のSを決め1Mを豪快にまくった。2コース差しで内から伸びてきた池田を封じて1周2Mからは独走態勢。勝利に徹した気持ちの切り替えが最高の結果を呼び込み、歓喜のゴールを駆け抜けた。
62回大会の谷村一哉以来、4大会ぶりに地元選手として王冠をかぶると「本当にうれしい」とはにかんだ。17年以来のグランプリ出場を目指す寺田にとって、地元から幸先のいいスタートを切った。