【エルフィンS】ファーストフォリオ、母は名牝シーザリオの超良血馬
「エルフィンS」(8日、京都)
ジンクスを覆す。ファーストフォリオの母は日米オークスを制した名牝シーザリオ。きょうだいにはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアとG1馬がズラリと並ぶ豪華血統だ。
良血馬らしく、新馬戦もVで飾った。「牝馬はあまり走らないと聞いていたから…」。こう言って苦笑いするのは野本厩務員だ。全姉ヴァイオラは蹄葉炎でデビューできず、異父姉ロザリンドは未勝利のまま中央抹消。全姉シーリアも2勝で足踏みしているだけに、不安が大きかったという。「気性も幼いし、追い切りも目立つ時計が出ていなかった。能力だけで勝ったようなもの。この血統の牝馬で新馬勝ちしたのは初めてだから」と素質の高さを評価する。
前走後は短期放牧を挟み、2勝目へ向けて調整を進めてきた。「落ち着いて帰ってきた。まだ気性も体も幼いけど、追い切りに乗った川田くんが“いい馬ですね”って。前走のマーフィーも“千四の馬じゃない”って言っていたし、距離が延びるのはいい」。桜花賞を視界に捉えるためにも、ここで足踏みするわけにはいかない。