デイリー杯クイーンCは好メンバー ホウオウピースフル力強い(8日POGブログ東)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
1日の東京10R・クロッカスS(芝1400m)は関西馬ラウダシオン(牡、栗東・斉藤崇)が見事な逃げ切りV。2着ハーモニーマゼラン(牡、美浦・牧)はかなりレースを使っている馬ですが、しっかり安定した力を発揮していますね。1番人気アブソルティスモ(牡、美浦・藤沢和)はペースが合わなかったのか、伸び切れずに4着。2番人気アルムブラスト(牡、美浦・高橋文)は道中で折り合いを欠いてしまって6着と敗れました。この時期なら距離の融通は利くと思うのですが、前走で強いパフォーマンスを見せた馬がオープン特別や重賞で敗れるケースが目立ちますよね。調整の難しさというのをヒシヒシと感じます。
1日の東京未勝利戦(芝2400m)はダノングロワール(牡、美浦・国枝)が鮮やかな逃げ切り勝ち。血統背景からも期待の大きかった馬が強い勝ち方を見せてくれました。次走は大寒桜賞(3月29日・中京、芝2200m)となる予定。
さて、来週15日の東京・デイリー杯クイーンC(芝1600m)には好メンバーがそろいそうですね。スワーヴリチャードの異父妹ルナシオン(牝、美浦・藤沢和)は新馬戦時と比べて格段に良くなっている様子。ここまで①②②着のマジックキャッスル(牝、美浦・国枝)は敗れた相手が阪神JFでワンツーを飾っていますし、実績は一番でしょう。中間は美浦Wで好タイムを連発しており、いい状態で出走できそうです。
ブラストワンピースの半妹で2戦2勝のオルフェーヴル産駒、ホウオウピースフル(牝、美浦・大竹)は6日に美浦Wで追い切りを敢行。ラスト1F13秒2秒と時計はかかりましたが、この日は強い向かい風が吹いており、厳しいコンディションを考慮しないといけません。動きそのものは力強くなっており、順調に出走できそうです。
10月の東京新馬戦(芝1400m)で強い勝ち方をしたアカノニジュウイチ(牝、美浦・尾関)も美浦Wで1週前追い切り。馬なりでパワフルな動きを披露しました。決して大きい馬ではありませんが、見栄えのする馬体。高いポテンシャルを秘めており、こちらも楽しみです。他にもアミークス(牝、美浦・栗田)、ミヤマザクラ(牝、栗東・藤原英)、シャンドフルール(牝、栗東・松永幹)などが予定しています。(馬三郎美浦支局・木村)