【東京新聞杯】プリモシーンが復活V 18年関屋記念以来、重賞3勝目
「東京新聞杯・G3」(9日、東京)
4番人気のプリモシーンが、ゴール前で混戦から抜け出し快勝。18年関屋記念以来の勝ち星で重賞3勝目を挙げた。
「能力のある馬だと思っていたし、ずっと乗りたかった。流れは完璧。強い競馬をしてくれた」。初コンビで鮮やかにVに導いたM・デムーロは、興奮気味にレースを振り返った。道中は内々の6番手のポジションで折り合い、最後の直線ではスムーズに外に持ち出して自慢の切れ味を存分に発揮した。改めて健在ぶりを示すとともに、初めて背負う56キロの斤量を克服しての勝ち星だけに価値が高い。
19年5月のヴィクトリアM(東京)では、ノームコアに首差及ばず2着に惜敗。G1制覇も近いと思われたが、その後も勝利には手が届かず苦しい道のりが続いた。調教パターンを変えて長めを乗るなど、試行錯誤を繰り返す日々。1年半ぶりに、その努力が実った。
今後について木村師は、「具体的には言えないが、マイルのG1になると思います」と話した。国内ならヴィクトリアM(5月17日・東京)や安田記念(6月7日・東京)がターゲットに。また、ドンカスターマイル・G1(4月4日・豪ランドウィック)など、海外遠征も視野に入ってきそうだ。