【POG】新馬戦総括 ロッタチャンセズが差し切り 12番人気ディープ産駒もV
先週末の15、16日は東京、京都の2競馬場で計4レースが行われ、15日の東京では390キロの小柄な牝馬ロッタチャンセズ(美浦・堀)がデビューV。京都の6R(芝1800m)では、12番人気の伏兵エイシンバイエルン(牝、父ディープインパクト、栗東・中尾 )が勝利を手にした。
15日の東京6R(芝1800m)は、390キロの小柄なディープインパクト産駒、4番人気のロッタチャンセズ(牝、美浦・堀)が逃げ粘る3番人気タツオウカケンラン(2着)をゴール前でとらえ、首差をつけてフィニッシュした。タイムは1分51秒5。石橋脩は「レース前の雰囲気が良かった。直線でなかなか前があかなかったけど、あいてからはいい瞬発力を見せてくれた」と素質を評価した。次走は未定。(採点・★★★☆☆)
同日の京都6R(ダート1400m)は、後方追走の3番人気ヴァルキュリア(牝、父タピット、栗東・大久保)が、直線で素晴らしい伸び脚を披露。前を行く各馬を並ぶ間もなくかわし去り、デビュー戦を勝利で飾った。勝ちタイムは1分26秒0。騎乗した荻野琢は「ゲートは思っていたよりも遅かったが、ある程度意識していたので落ち着いて運べました。道中の手応えは良かったですし、気性面に課題はありますが、力があります」と振り返った。大久保師は「能力がありますね。このあとは成長を見ながら」と話した。(採点・★★★☆☆)
16日の京都6R(芝1800m)では、12番人気の伏兵エイシンバイエルン(牝、父ディープインパクト、栗東・中尾 )が、1分53秒3のタイムで新馬勝ち。序盤は好位馬群の中で折り合いに専念。4コーナーでは3番手までポジションを上げて直線に向くと、逃げた1番人気のスマートクラージュが大きく寄れて、外に振られるアクシデント。体勢を立て直して、鞍上の川須が大外へ進路を取ると、一完歩ごとに差を詰め、逃げ込みを図るスマートクラージュをゴール前で鼻差とらえて勝利を手にした。川須は「スタートを上手に出てくれて、終始手応え良く運べました。タフな馬場状態でしたが、うまくこなしてくれましたね」と振り返った。(採点・★★★☆☆)
また、同日の東京4R(ダート1600m)は、横山典騎乗のアキノスマート(牡、父スマートファルコン、美浦・田中剛)が、1番人気に応えてデビュー戦を快勝。好スタートからあっさりレースの主導権を握ると、直線で後続を突き放して余裕しゃくしゃくの逃げ切り勝ち。交流G1を6勝した父を彷彿とさせるスピードを存分に披露した。勝ちタイムは1分39秒9。田中剛師は「真面目過ぎる馬で古馬みたいだけど、ジョッキーは1200mくらいが良さそうだと言ってました。厩舎に置いて次を考えます」と話した。(採点・★★★☆☆)