【ボート】地元の岩崎芳美が2コース差しでG2初制覇
「レディースオールスター・G2」(8日、鳴門)
地元の岩崎芳美(47)=徳島・71期・A2=が、2コース差しで人気の小野生奈を撃破。通算では22回目の優勝を、うれしいG2初制覇で決め、優勝賞金450万円を手にした。2着は地元の後輩・喜多須杏奈が続き、3着は長嶋万記。人気を集めた小野生奈は1周2Mで振り込み5着となり、3連単の配当は2万1150円の波乱の決着となった。
1周1Mでは隙を逃さず、岩崎が2コースから鮮やかな差しを決め、バックでは先頭に浮上した。「追い風が吹くとインは難しい。エンジンブレーキがしっかり利くようになっていた」と作戦がハマり、そのまま1周2Mを冷静に先マイし、最後は後輩の喜多須との地元ワンツーで締めくくりに「まだ夢みたいだけど、すごくうれしい」とガッツポーズで喜びを爆発させた。
せっかくの地元でのビッグレース開催だったが、コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客レースでの実施に変わった。「本来なら、地響きがくるくらいの声援があったと思うのでさみしい。でも声援はありがたいですね」と改めてファンの後押しに感謝を述べた。
G2戦を制し「今まで1回も(年末開催の)クイーンズクライマックスに乗ったことがなかったので、今回は視野に入れたい」とさらなる大舞台を見据えた。2002年に徳山で女子王座決定戦を制した際は、優勝賞金で夫の樫葉次郎と新婚旅行に出掛けたが「今回はコロナやけんね。行けるようになったらどこかに行きたい」と、誰よりも温かいサポートで携わった家族に、最高の恩返しをする予定だ。