【POG】3歳馬特別戦総括 サトノフラッグ&マルターズディオサG1切符ゲット

 先週末は8日に東京で弥生賞が行われ、メンバー唯一のディープインパクト産駒サトノフラッグが未勝利勝ちからの3連勝で重賞初制覇。騎乗した武豊は34年連続の重賞制覇となった。7日の阪神・チューリップ賞でもマルターズディオサが重賞初制覇を飾った。また、中京・昇竜Sは1番人気テイエムサウスダンが勝利した。

 皐月賞(4月19日・中山、芝2000m)の最重要TR「第57回弥生賞ディープインパクト記念・G2」(芝2000m)は8日、中山11Rに11頭で争われ、2番人気のサトノフラッグ(美浦・国枝)が2分2秒9のタイムで重賞初制覇。新たに父の名を冠した一戦で、クラシックへ名乗りを上げた。1馬身3/4差の2着は1番人気のワーケア、さらに半馬身差の3着には3番人気オーソリティが入り、皐月賞出走権を手にした。武豊は「初めてまたがったが、馬上から眺めてもディープに似ていた。せっかくチャンスをもらったので勝ちたかった」と満面の笑み。05年には、主戦だった父でも制しており「良馬場ならまだまだ良くなりそう。3コーナーで自分から上がろうとしたし、お父さんが中山を走った時と同じようだった」とイメージを重ねた。国枝師は皐月賞に向け、「このまま厩舎で調整する予定。鞍上は未定でこれから考える」とコメント。父は無敗の三冠馬に輝き、その後も競馬界に大きな足跡を残しながら、昨夏急死した。その偉大な背中を追うように、クラシック戦線を歩んでいく。(採点・★★★★☆)

 また、桜花賞TR「第27回チューリップ賞・G2」(芝1600m)は7日、阪神11Rに14頭で争われ、阪神JF2着の4番人気マルターズディオサ(父キズナ、美浦・手塚)が重賞初制覇を飾った。ラスト1Fで逃げた1番人気レシステンシアをとらえると、内から迫った2番人気クラヴァシュドール(2着)の追撃を鼻差振り切った。勝ち時計は1分33秒3。2歳女王レシステンシアはさらに1馬身1/4差の3着に敗れ、初黒星を喫した。上位3頭が桜花賞(4月12日・阪神、芝1600m)の優先出走権を手にした。会心の走りに田辺は「いい意味でびっくりしました。G1で負けた相手(レシステンシア)だったので、甘くないなと思っていました。阪神JFの時は追いつけなかったけど、今回はこっちの方が余裕があった。見た目じゃ分からないけど、力はつけています」と着差以上の手応えに納得の表情。手塚師も「外枠は嫌だったけど、よく我慢した。体よりも精神面で、すごくどっしりしてきた」と成長ぶりをたたえた。桜花賞に向けて美浦には戻らず、栗東で調整される。「今回は良化の余地を残す仕上げでした。次は目いっぱいいきたい」と指揮官は力強く宣言。咲き誇る桜の下で、さらにパワーアップした姿をみせつける。(採点・★★★★☆)

 8日の中京10R・昇竜S(ダート1400m)は、M・デムーロ騎乗のテイエムサウスダン(栗東・飯田雄)が1番人気に応えて4勝目を挙げた。M・デムーロは「最後にフラフラするところはあったけど、ここでは力が上だった」と笑顔。飯田雄師は「前走(全日本2歳優駿5着)は距離が長かった。千四が合っている」と話した。次走は端午S(5月3日・京都、ダート1400m)を予定している。(採点・★★★☆☆)

 同じく阪神9R・アルメリア賞(芝1800m)は、ワールドエース産駒の3番人気スペードエース(栗東・友道)が、鮮やかな差し切りで小倉の新馬勝ちから無傷の2連勝を飾った。福永は「すごくいいバネがある。幼い面があるが、競馬を教えていくなかでの2連勝。高いポテンシャルを秘めている」と高評価。友道師は「兄(G3を2勝のマーティンボロ)とダブるところがありますね。今後はオーナーと相談だけど、ワンターンのコースがいいじゃないか」と話した。(採点・★★★★☆)

 7日の中京10R・フローラルウォーク賞(芝1600m)は2番人気のジュンライトボルト(栗東・友道)が混戦から抜け出し、G1・朝日杯FSでも6着と健闘した実力馬が2勝目をつかんだ。藤井勘は「前走は重馬場にノメって力が発揮できなかったと聞いていましたが、きれいな馬場で持ち味を生かせましたね。いい位置でレースができたし、競馬がしやすかったです」と笑顔で汗をぬぐった。(採点・★★★☆☆)

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