エーポス、桜花賞へ意欲 超良血ラヴユーライヴが入厩(21日POGブログ西)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
15日のフィリーズレビューはジャスタウェイ産駒のエーポス(牝、栗東・北出)が後方から直線で馬群を縫って伸び、重賞初挑戦で見事にタイトルを獲得した。新馬戦を勝った直後から、師が「大きいところを狙える器」と話していた一頭。次走は優先出走権を獲得した桜花賞(4月12日・阪神、芝1600m)へ。北出厩舎は紅梅Sを制したヒルノマリブ(牝)と2頭出しとなりそうだ。
2着ヤマカツマーメイド(牝、栗東・池添兼)は好位追走から残り1Fで先頭に立ったが、最後に勝ち馬にかわされてしまった。レースを振り返って、師は「勝ちパターンだったけど、勝ち馬に一気に抜けられてしまったからね。切れ味のある馬との差が出た感じ。並ぶ形なら良かった」と振り返る。次走・桜花賞へ向けては「久々を叩いた上積みは見込めるし、次はもっと動けると思う」と前を向いた。
チューリップ賞V後、栗東に入厩しているマルターズディオサ(牝、美浦・手塚)について、現在の様子を中條厩務員に話をうかがった。「自厩舎の馬は1頭だけど、チェーンオブラブ(牝、美浦・小笠)と同じ時間に調教をすることが多く、寂しさはなさそう。環境にもすぐに慣れて落ち着いているし、とてもいい感じ。レース1週前の追い切りに田辺Jが乗る予定になっています」と説明してくれた。週末にはアネモネSを制した僚馬インターミッション(牝)が栗東へ移動。2頭で調整を続けて、桜花賞へ挑む。
リアルスティール、ラヴズオンリーユーの全妹ラヴユーライヴ(牝、栗東・矢作、父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー)が7日に入厩した。渋田助手は「牧場で外傷をした影響で入厩が遅れたが、乗り味が良くてバネがある。さすがは良血馬。素質を感じるね。体質の弱さがどうかだけど、順調なら大きいところを狙える器。楽しみだね」と期待を寄せた。
14日の中京未勝利戦(ダート1900m)を単勝16番人気で制したナムラゴロフキン(牡、栗東・大橋)。単勝312・6倍の配当だけではなく、強い勝ちっぷりにも驚いてしまった。師は「もともとケイコは動いていた馬。まだ緩さがあるし、ダートに戻して距離を延ばしたのが良かったようだ」と勝因を挙げた。次走は28日の阪神1勝クラス(ダート1800m)を予定している。
ファルコンS9着のビアンフェ(牡、栗東・中竹)は葵S(5月30日・京都、芝1200m)を予定。僚馬で8日の阪神1勝クラス(ダート1800m)を制したフィロロッソ(牡)は兵庫CS(5月6日・園田、ダート1870m)へエントリーする。(馬三郎栗東支局・塩手)