【毎日杯】サトノインプレッサが無傷3連勝!出遅れなんの重賞初V
「毎日杯・G3」(28日、阪神)
両親譲りの豪脚で、2番人気のサトノインプレッサが静寂を切り裂いた。父は言わずと知れたディープインパクト。そして英G1を3勝し、09、11年のマイルCSで3着と存在感を示したサプレザを母に持つ良血馬が、無傷の3連勝で重賞初Vを飾った。
ゲートで出遅れて最後方を追走。直線は外には出さず、内で行き場を探す。進路をふさがれる場面もあったが、スペースを見つけ、ムチが入るとエンジン点火。一気に抜け出すと、最後は流すほどの余裕を見せる快勝劇だった。
父の背中も知る鞍上は「さすがディープ産駒ですね。非常にいい走りでした。素質はかなり秘めているし、どこまで良くなるのか楽しみ」と笑みを浮かべた。現3歳世代では昨年のデイリー杯2歳Sをレッドベルジュール、京都2歳Sをマイラプソディ、今年も弥生賞ディープ記念をサトノフラッグで重賞V。先週はアドマイヤビルゴで若葉Sを制している。またも大舞台へ導くミッションを遂行し、「責任を果たせて良かったです」と胸をなで下ろした。
キングカメハメハ、ディープスカイ、キズナといったダービー馬をはじめ、多くのG1馬を輩出した登竜門。これを難なくくぐり抜け、将来は前途洋々だ。矢作師は「良馬場ならもっと切れそう。今後は馬の様子を見つつ、オーナーとも相談して決めます」と明言を避けたが、皐月賞(4月19日・中山)やNHKマイルC(5月10日・東京)が選択肢に入ってくる。昨年の最優秀2歳牡馬コントレイルに続き、厩舎に頼もしい若駒が誕生した。