【地方競馬】ミシェル有終30勝!最多勝利で新記録「ここまでできると思わなかった」
ミシェルが短期免許歴代最多勝利で有終の美を飾った。ミカエル・ミシェル(24)=川崎・山崎裕=は免許期間最後の3月31日、船橋競馬で7鞍に騎乗して1勝。通算267戦30勝として、2011年度のアラン・ムンロ(英)、17年度のライアン・クアトロ(仏)の29勝を上回った。
ミシェル劇場の第1幕が終了した。1月末の参戦当初は“美しすぎる騎手”の代名詞でその容姿にまず注目が集まったが、瞬く間に騎手としての力量やタフさを関係者に印象付けた。
約2カ月間で地方競馬短期免許過去最高の30勝をマーク。社台グループの全面バックアップで馬の質は比較的高かったとはいえ、慣れないダート競馬で地方の猛者ジョッキーを向こうに回し、騎乗馬を次々と先頭ゴールに導いた。
「自分自身、日本に来て確実にパワーアップしたと思う」と振り返る。そして迎えた免許最終日。5Rでは、年明けから(5)(7)着とやや不振だったエミーズロマンスに初騎乗し、道中6番手からの豪快な差し切り勝ちで記録を更新した。
「記録更新はとてもうれしい。日本に来て、ここまでできると思わなかったし、自分を褒めてあげたい。そして私を信じて、いい馬に乗せてくれたオーナー、調教師ほかすべての方々に感謝したい」
今秋10月には悲願のJRA通年騎手免許試験に臨み、11月から3カ月間は再び南関東を中心に地方競馬で騎乗する予定。ミシェル劇場第2幕が楽しみだ。