【ボート】前本泰和がG2初制覇 王道の逃げで「戸田巧者No.1」の座に
「モーターボート大賞・G2」(7日、戸田)
開催最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の前本泰和(47)=広島・70期・A1=が盤石の逃げで“戸田巧者No.1”のタイトルを獲得した。SG覇者(2013年グランプリシリーズ)だが、G2での優勝は初めて。2着は大外からまくった秋元哲、3着は上野真之介だった。
9日は48歳の誕生日。完璧なレースで前祝いだ。チルト0・5で勝負に出た秋元が襲いかかるが、アッサリと振り切った。「ターンマークだけを見ていた。エース機(上野の17号機)とも変わらない、いい足になっていた。(戸田の)1号艇は難しいので逃げられてホッとしている部分は大きい」と勝利の味をかみしめる。
無観客での開催が続くが、「いいレースをして、自分の仕事をしっかりやっていく」と淡々と語る。直近にはマスターズチャンピオン(21~26日・津)、6月22~27日には地元・宮島でのSGグランドチャンピオンが控える。「もっとリズムを上げていきたい。目の前のレース、一戦一戦を頑張って、その結果がつながれば」。地元の大一番へ向け、着実に照準を合わせている。