レクセランスへ皐月賞へ順調 北村友「素軽い動き、反応もいい」(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線の最前線にいる3歳馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 来週は牡馬クラシック第1弾・皐月賞(19日・中山、芝2000m)。ここでは有力馬2頭の1週前の感触をお伝えしたい。

 マイラプソディ(牡、栗東・友道)は前走後にリフレッシュ放牧に出され、3月14日に帰厩。栗東CWと坂路を併用して、ハードな乗り込みを消化してきた。8日の1週前はCWで年長馬2頭を相手に併せ馬を行い、6F81秒4-37秒0-12秒0をマーク。最後までしっかりとした脚取りで駆け抜けた。師は「3頭併せでしっかりと負荷をかけられた。先着はできなかったけど、相手2頭はケイコで走る馬。この馬自身の動きは良かったと思う」と納得の表情。初めて土がついた前走の共同通信杯4着については「馬場状態と展開、それに位置取りもあった」と敗因を分析。そのなかでもしっかりと収穫をつかんでいた。「初めての長距離輸送、関東圏の競馬場だったけど、落ち着いていたからね。今後に向けていい経験ができた」と既にダービー(5月31日・東京、芝2400m)を見据えている感じだった。「競馬場を問わずにしっかりと走れるタイプで、初の中山も心配はない。状態もいいので楽しみ」とG1獲りへ向けて力を込めた。

 3戦3勝のレクセランス(牡、栗東・池添学)は、初コンビの北村友で参戦する。鞍上は9日の1週前追い切りにまたがり、栗東CWで6F82秒7-38秒2-12秒1をマーク。感触を聞くと「イメージとしては右にささったりするのかなと思っていましたが、その点は気にならなかったし、素軽い動きで反応も良かったです」とコメント。師は「予定通りのケイコ内容で折り合いもスムーズ。動きは少し重い感じもありましたが、しっかりと負荷をかけられたし、これで変わってくるでしょう」と合格点を与えた。初の重賞、G1でどこまで通用するか楽しみだ。

 朝日杯FS2着馬タイセイビジョン(牡、栗東・西村)はアーリントンC(18日・阪神、芝1600m)から始動。1週前の感触を師にうかがった。「予定通りの調整過程でしごく順調。前走よりも20キロ近く増えてパワーアップしている」と成長ぶりに目を細める。レースについては「ペース次第で、どこからでも競馬ができる馬。成長したことでさらに切れ味や力強さも増すと思う。本当に楽しみ」と期待を寄せた。

 2歳馬の入厩も徐々に増えてきた様子。今週はエタリオウの異父弟サンデージャック(牡、栗東・宮本、父ダイワメジャー、母ホットチャチャ)を紹介したい。19年のセレクトセール1歳で1億8360万円(税込み)の高値で取引された馬。4日に栗東へ入厩し、現在はゲート試験合格へ向けて練習中だ。師は「少しイレっぽだけど、馬っぷりも乗り味もいい。素質は高そうだね。6月の阪神デビューを目指して、調整を進めている」と現状を話した。(馬三郎栗東支局・塩手)

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