【皐月賞】コントレイルさらに進化 併せ馬で圧倒!非力さ解消
「皐月賞・G1」(19日、中山)
無傷の3連勝でホープフルSを制し、19年の最優秀2歳牡馬に輝いたコントレイルが、再び歩みを始める。
ここまでの3戦は全てが圧倒的だった。新馬戦をノーステッキで快勝すると、2戦目の東スポ杯2歳Sでは1分44秒5の驚がくレコードで5馬身差の圧勝。そして、ホープフルSは王道の横綱相撲で他馬を寄せつけない走りを見せた。
金羅助手は「レコード勝ちはビックリしました。ホープフルSは中山2000メートルとか、コーナー4つの舞台など課題があったけど、それもクリアしてくれましたからね」と笑顔で振り返った。
前走後は大山ヒルズへ放牧。3月18日に帰厩した。その後は順調に調整を重ねてきたが、圧巻だったのは大阪杯出走のステイフーリッシュを相手にした、栗東坂路での2週前追いだ。目いっぱいに追われる先輩とは対照的に、終始馬なりのまま余裕で併入した。
栗東CWでの1週前追いは6F80秒7-12秒2(馬なり)。僚馬が直線でムチが入るほどハードに追われるなか、悠々と馬なりで駆け抜け最先着。馬体はそう大きくなった印象こそないが、後肢にたくましさが増して着実に成長。程よいテンションも維持しており、調整具合は至極順調だ。「攻め馬をやるごとにしっかりしてきているし、トモの非力な部分も解消されてきた」とさらなる成長を遂げた様子だ。
1週前にまたがった福永は「筋肉の質も弾力に富んできているし、モタれる面も気にならなかった」と進化を実感する。史上11人目のクラシック完全制覇が懸かる鞍上を背に、無限の可能性を秘めるディープインパクト産駒が、中山の舞台で再び躍動する。